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                                                                  • 2021年2月

                                                                    婚活とアドラー心理学
                                                                    2021/05/06
                                                                    「結婚生活の不満をこぼす友人に、アラフォー独身として引け目を感じる。」
                                                                    「仕事は順調だけど、結婚して家庭も作れない独身の私は負け組なのか。」
                                                                    男性も女性も「勝ち組/負け組」という言葉にいつの間にか振り回されて、何だか少し疲れていませんか?中高年独身男女は決して負け組なんかではありません。
                                                                    確かに現在の生涯未婚率は男性1/4。女性は1/7いることは事実です。男性でも女性でも、自分はその1/4、1/7に入る負け組なのだと勝手に思い込み、早々と婚活の舞台から退場してしまう方が大勢います。男女いずれも現代の厳しい競争社会の中での「負け組」というキーワードに呪いを掛けられてしまったようです。でもそれは事実ではありません。あなたが絶対に負け組ではない理由…それはある心理学の巨匠の教えの中にありました。
                                                                    人生は他者との競争ではない 劣等感は主観的な思い込み 言い訳としての劣等コンプレックス 非を認めることは「負け」じゃない
                                                                    その心理学者の名前は、アルフレッド・アドラー。ユング、フロイトと並び、心理学の三大巨頭と称される心理学者です。近年日本でも168万部の大ベストセラーとなった「嫌われる勇気」の著者と言えばお分かりになる方も多いでしょう。
                                                                    アドラーはその教えの中で、こんなことを言っています。
                                                                    「人生は他者との競争ではない。」「誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いていけばいいのです。」そもそも、勝ち負けとは自分以外の誰か(他者)と何かを競争した結果として現れるもの。「独身の私は負け組」と感じるのは、「結婚」ということに関して他者と競争しているから感じることなんです。
                                                                    アドラーの「人生は他者との競争ではない」という教えから考えると、「勝ち負け」という概念はなくなってしまいますよね。大切なのは「他者と比較して勝っているか・優れているか」ではなく、「あなたが理想とする姿と比較して今の自分がどうなのか」ということ。このアドラーの教えにそって考えると、アラフォー、40代独身のあなたは絶対に「負け組」ではないのです。
                                                                    しかし、「人生は他者との競争ではない」と言われても、そう考えられるようになるのは簡単ではないですよね。結婚している人に対して独身という立場であることに、劣等感すら感じてしまう…。どうすれば「私は負け組ではない」と考えられるようになるのでしょうか。
                                                                    兄弟姉妹や周りの友人たちが結婚して幸せそうに見えるとき、あなたの中では祝福する気持ちと裏腹に焦りや不安を感じることがあるかもしれません。「独身の私には、あんな幸せを味わうこともできない…」と、まるで自分には価値がないといった感覚−いわゆる「劣等感」です。この劣等感について、アドラーは次のように言っています。
                                                                    「われわれを苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」なのだ。」
                                                                    つまり「結婚している他者」と「独身の自分」を比較した結果生まれた「あなたの勝手な思い込み」だと言うのです。もしかしたら「結婚している他者」は「独身のあなた」を見て、「仕事や趣味を満喫していて羨ましい」と感じているかもしれません。しかし、あなたは自分で自分のことを「アラフォー独身の負け組」と見ているのです。
                                                                    アドラーは言っています。「問題はあなたがどのような意味づけをほどこすか、どのような価値を与えるか」ここでもしあなたが自分のことを「独身だからいつでも自由に好きなことができて幸せ」だと思えたなら、劣等感を抱くこともなくなりますよね。「主観」だからこそ、あなた自身の手でどういった意味づけをするのか、選ぶことができるのです。
                                                                    言い訳としての劣等コンプレックス
                                                                    アドラーは劣等感そのものについては、別に悪いものではないと言っています。
                                                                    この場合の劣等感とは、他者と比較した結果生じたものではなく、理想とする自分と今の自分を比較した中で生まれたもののこと。「劣等感も、使い方さえ間違えなければ、努力や成長の促進剤となる」というのが、アドラーの見解です。
                                                                    一方で、こうした劣等感をある種の言い訳に使い始めてしまうことがあります。
                                                                    例えば「私は学歴が低いから社会で成功できない」「私は器量が悪いから結婚できない」
                                                                    といったこと。物事がうまくいかないのは、自分の中の劣等感が原因だと考えている状態です。こうした状態のことをアドラー心理学では「劣等コンプレックス」と呼び、劣等感とは区別しました。
                                                                    劣等コンプレックスでは「Aだから、Bできない」と、あたかも因果関係があるように捉えてしまいます。こうした因果関係について、アドラーは「見かけの因果律」という言葉を使っています。「本来はなんの因果関係もないところに、あたかも重大な因果関係があるかのように自らを説明し、納得させてしまう」と。そして何もしないうちから「どうせ私は」とか「どうせ頑張ったところで」と諦めてしまうのです。しかし実際は、状況は現実的な努力によっていくらでも変えることができます。
                                                                    「あなたがその現実にどう立ち向かうのか、それが問題なのだ。」アドラーはそう言っています。非を認めることは「負け」じゃない。そもそも、「自分の意見や主張の正しさは勝ち負けには関係のないことであり、他の人の意見がどうであれ、そこで完結すべき話」というのがアドラーの主張。「誤りを認める、謝罪の言葉を述べる、権力争いから降りる、これらはいずれも「負け」ではない。」「勝ち負けにこだわっていると、正しい選択ができなくなる。」こうした言葉もアドラーの教えです。たとえ他の人が「独身は負け組」だと主張しても、「独身だけど私は今、十分に幸せだ」と心から思うのなら、それは「負け」ではなく正しい道を進んでいると言えます。
                                                                    同じように「結婚したい」と心から思うのであれば、それに向かって努力し、1日1日を真剣かつ丁寧に生きていきましょう。「歳を考えると結婚はもうできない」そう考えるのは、劣等コンプレックス以外のなにものでもありません。状況は現実的な努力によって、いくらでも変えられます。状況が変えられるかどうかは、あなた自身が勇気を出して努力するかどうか。ただそれだけなのです。
                                                                    婚活とアドラー心理学
                                                                    婚活とアドラー心理学